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zoom RSS 衰退する米国と日本の自立 青山繁晴

<<   作成日時 : 2010/05/05 00:53   >>

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昨日、鳩山首相は沖縄を訪問し、米軍普天間基地の移設問題で「最低でも県外」との自らの約束を撤回した。

既に中国は尖閣諸島から沖縄までを自国の領土であると宣言し、沖縄への中国人の移民が急増している状況下にあり、近年は日本のジャーナリスや軍事専門家が沖縄の危機を訴えているにも関わらず、鳩山首相は「学べば学ぶにつけて・・・、現実に日米の同盟関係・・・、近隣諸国との関係・・・、抑止力という観点から・・・」などと、今頃になって当初から分かり切っていた愚にもつかない言い訳を垂れだした。

当然ながら、鳩山由紀夫の脳内は、現実の東アジア情勢を知らない、お花畑に蝶蝶が舞っているメルヘン政治家であった事を露呈するお粗末な結果となったようだ。

世界覇権を狙う中国は、日本の左翼・平和主義団体を陰で支援し、沖縄の米軍撤退、日本の軍拡反対、憲法9条改正の反対などを行い、日米同盟の解体と日本の防衛力、経済力の衰退を目論んでいる。

中国による日本侵略、属国・植民地化に対処する為に、日本にとって絶対不可欠なの事は、強固な日米同盟だ。

しかし残念ながら、その米国もリーマン・ショック以降は、急速に衰退しており、かつての勇ましい米国は存在していない状況のようだ。

チャンネル桜の「青山繁晴が、答えて、答えて、答える!」の第5回目の放送は、衰退する米国と日本の自立の必要性が語られている。

日本の将来を案ずる上で、とても変重要な内容なので各自で動画を保存して拡散願う。第5回目分の文字起こしのテキストも含め、下方に貼り付けておこう。



青山繁晴が、答えて、答えて、答える! 第5回  2010-0430
[衰退するアメリカと日本の自立]
http://www.youtube.com/watch?v=1weYh2mNVCA



青山繁晴が、答えて、答えて、答える! 第4回  2010-0423
[「脱私即的」と「外国人の土地買収」について]
http://www.youtube.com/watch?v=9NrwkwIhS2M




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    青山繁晴が、答えて、答えて、答える! 第5回  ≪文字起こし≫
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皆さん、こんにちは。『青山繁晴が答えて、答えて、答える!』第五回目です。
今日はメールで頂いた、これもとっても大事な質問なんです。これにお答えしたいと思います。

これはチャンネル桜二千人委員会の会員でいらっしゃる、これはメールですからハンドルネームで頂いてます。EMMADOさんという方から頂いてるんですが、このような質問です。

青山さんが先日、桜プロジェクトというこのチャンネル桜の番組に出演したときに、民主党政権がなぜ中国や韓国に肩入れするかのような動きをしているかというと、それは実は彼らがアメリカの衰退を察してこれからはアメリカに代わって中国・韓国に頼ろうとしているからだという見方をされていましたとお書きになっています。

僕はあのとき、特に中国のことについてお話したわけですけれども、おおむねこのEMMADOさんがおっしゃっているような主旨で確かに申しました。

その上でEMMADOさんから二つ質問がありまして。
一つ目は、では青山自身はアメリカの力の衰退についてどのようなに見ているのか。それが一つ目。

それから二つ目は、これはむしろ日本国民自らが自立心に目覚めて、例えば自国の安全や独立といったものを自らの力で守ろうとする方向に向かう絶好のチャンスじゃないのかと。

アメリカと組むべきかそれとも中国と組むべきかを考えるのはむしろそれが前提じゃないのかとお書きになってます。

この二つの質問にちょっとじっくりとお答えしたいと思うんですけどね。
まず「アメリカは衰退しているのか」ということについて申しますと、かつてのアメリカはもはやないと僕は思ってます。

かつてのアメリカというのは何なのか、みなさんここに今回も地球儀がありますけど、この地球全体をアメリカは本当に本気で見事に支配してきたんです。あるいはしていたんです。

何の力によってか。まず第一に軍事力ですね。

皆さんご承知の方も多いと思いますけど、アメリカ軍の中に中央軍という組織があります。

僕、学生の時代にですね、アメリカの中央軍って言葉を知った時に、あるいは軍の組織を知った時に、ここにアメリカありますけどね。アメリカ中央軍っていうんだから二つのうちどっちかだなぁと思ったわけです。

アメリカ合衆国のまさしく真ん中のあたりを管轄している軍隊か、あるいはこの辺りにワシントンDC首都がありますが、このワシントンDCからニューヨークにかけての一番大事な部分を守ってる。それがアメリカ中央軍かなぁと思ったわけです。学生のときにですね。

ところが記者になって仕事をしてみて、もう正直いってのけぞるようにビックリしたのはこれ全然違うんですよね。ご存知の方多いと思いますけど、アメリカ中央軍ってどこを管轄してるかというとココなんです。この辺り。

つまり中東地域ですね。これ中東ですけど、この中東のイスラエルですけどけれどね。見事に石がはめてありますが、このイスラエル。そこにエルサレムがあって、そこでイエス・キリストが十字架にかけられた。

そういう意味でここはセントラルという意識はキリスト教徒に多い、アメリカにはそういう意識があるんですね。

従ってこの辺を管轄している軍隊をセントラルアーミー、中央軍と呼んでいるわけですね。

これで一発で皆さんおわかりになるでしょ? アメリカって本気で地球全体を自分のもの、自分が軍事力によってコントロールするものだと本気で思ってきたわけです。

そのアメリカは僕は二度と戻ってこないと思っています。つまり、既にそのような支配はもうないと思ってます。

それはどうしてかというと、やっぱり現場の衝撃が一番強かったんですけれども。今、ちょうど皆さんにお示ししたこの中東地域のイラクでですね。戦争が激しく戦われた時、今もイラクは重大なテロが相次ぐことがありますけれども、もっともっと戦況が厳しかった時、すなわち自衛隊が行く前です。

自衛隊が行く頃も決して安定はしてなかったけども、ある程度戦局は見えてから、要するに非戦闘地域というおかしな言葉も使って、わが自衛隊の諸君は派遣されて行ったわけですけど。

その前の戦闘が非常に酷かった頃に、まだ酷かった頃にイラクに入りました。その時に、例えばですね、ちょっとわりとゆっくり話せる番組ですから、じっくり話した方がいいと思うんですが、僕どうしたかといいますとね。

一つは僕の古巣の共同通信バクダッド支局の支援を受けたんですけど。支援というのは支局に立ち寄るぐらいの支援で、でも大事なとっても大切な支援でしたけれども。

人の紹介も受けて行ったんです。それは本当に僕にとって貴重なことで、その共同通信バクダッド支局の当時の支局長、僕はもう辞めて行った人間なのに、ちゃんと協力してくださって、結局二人の人間にたどり着くことができたんです。

一人はサッダームフセイン大統領の警護官をしてた男でした。とってもいいやつだったんですけど、彼は空港を巡って、フセイン大統領を含めて戦闘をやっている最中に、これはダメだと彼は考えて、大統領を置き去りにして、そこからはっきり言うと逃げちゃったわけです。

そんときに車も持っていったわけですね。あんまり詳しく言わない方がいいと思いますが、遠いイラクの話でも。

従ってその車はフロントガラスにちゃんと銃撃の跡があって、車体にもあってですね、彼がどのような生々しいいわば逃走をしてきたかとわかるんですけど。その車ごと彼を臨時に雇うことが出来ました。

そしてもう一人、これは英語の先生をしてたというイラク人を見つけまして、つまり彼は当然ながらアラビア語と英語はできるわけで、従って僕にとってこれは通訳の役割をしてくれるわけですね。僕は英語は話しますけど、アラビア語はできませんから。

従ってこの三人で、いわばチームを作ってイラク全土を駆け回って行ったんですけれども。その戦闘の現場から持ってきちゃった車に乗ってですね。これ車はメルセデスベンツのでかいやつです。

その過程でですね、サッダームタワー。日本でいうと東京タワーとかスカイツリーになるわけですけど。サッダーム、つまり大統領の名前ですね。

ちなみにサッダームというのはご自分でつけた名前でアラビア語で「戦う人」という意味ですね。自分を「ファイター」と名づけたわけです。

このサッダームタワーというのがあってですね。そこがまぁアメリカ軍の爆撃などによってこう壊れて傾いてるところがあったんですね。

そこはまだ戦闘が続いている非常に危ない地域という事はわかってますが、しかしアメリカ軍の爆撃がどのように行われているのか僕は見るために、この三人のチームで、そのサッダームタワーに近づいて行ったんですね。

そしたら物陰からバラバラバラとたくさんのイラク兵が現れた。これ実はイラク兵というのはサッダームフセイン大統領側の兵士じゃなくて、つまりアメリカに寝返ってしまった、彼らは新生イラク軍と称してましたが、そういう兵士だったんですね。

そしてそこで銃を突きつけられて、要するに逮捕されて、もう連れていかれそうになったんです。

その時にさっき言いましたフセイン大統領の警護官が、もう脂汗流してガタガタに震えているわけです。つまり大統領のところから逃げて来たんだから、新生イラク軍とは友達であってもいいわけですけど、戦地の常識では。いやいやそんな簡単なものではなくて、とにかく「こいつはフセイン大統領の警護官やってた」とわかるだけで殺されるということを、非常に早口で小声で僕に言いました。「このまま行けば殺される」と。

そして僕も、これはどうも俺は死ぬらしいなと正直その時に思ったんです。

ちょっと話があまりにも長くなりましたけどね。その時に、サッダームタワーの下の瓦礫のところに見慣れた米軍のヘルメットの上だけちょこっと見えたんですよ。

それで「あっきっとあそこに米軍が隠れている」と思いましたから、命をつなぐとしたら彼らしかないと思ったので、“Hey just my colleague”と僕呼んだんですよ。「俺の仲間」って呼んだんですね。

すると今のでおわかりになるかも知れませんが、僕の英語ってたまたま米語という事もあって、その実はアメリカの歩兵部隊がそこに展開してたんですけれども、僕を東洋系のアメリカ人と思ったわけですよ。

アメリカにいろんな人いるから。それで彼らは瓦礫の中からこういう形で出てきました。

それでも警戒しながらでしたが、僕はでっかい声で例えば、“Sergeant”「軍曹」と呼んだわけです。軍曹の階級証つけてましたからね。たまたま目がいいんで。

そしたら彼は銃を降ろして、新生イラク軍は「あっち行け」と言ってくれて、そこで救われたんですけど。

彼は本当に目の綺麗な軍曹で、ヘスウスという、ヘスウスというお名前でわかるでしょう? スペイン系のアメリカ人ですね。この彼は今生きていないんじゃないかと思われるんですが。その軍曹とそこでいろんな話をしているうちに、一緒に行動するようになったんです。

これ実は行動して行った時に何が起きたかというのは、クローズドの講演では時々お話する事もあるんですけれども、やっぱりテレビではお話することはできません。

しかし、ぐっと圧縮して言うとですね。このヘスウスという目の綺麗な、そして僕たちを救ってくれたような冷静な判断をする軍曹でも、このイラクの戦争というのは戦争にならない。

戦争にならないというよりは、そのはっきり言うと罪のない、市民に被害を与えてしまうような戦い方しかできないんです。なぜこの話長くしたかというとですよ。

元々めちゃくちゃをやっている部隊がイラク市民を殺害してしまうという話をしているんじゃなくて、つまりあそこで新生イラク軍となんかよくわからない人間が揉めてるなぁという事を、冷静に見てたわけでしょ? 瓦礫の中で。

そして米語が聞こえたから非常に警戒しながら慎重に出て行って、そして怪しくないと、僕が日本国民だとわかって、蹴散らしてくれる。その後、行動をともにする。

そのような冷静な軍曹に率いられたまともな部隊。そして目が綺麗だというのもイケメンだったという話をしているんじゃなくて、彼は本当に心の澄んでいる人でした。

それなのに、そのイラクの普通の人々に被害を与えざるを得ない。戦いになってしまう。どうしてか。

もう理由ははっきりしてて、敵がどこにいるかわからないんじゃなくて、誰が敵かわからないんですよ。

誰一人軍服着てない。そして軍の旗もない。軍旗もない。そして司令官もいない。そして本当は司令部もないわけです。

最初の戦争、つまりサッダームフセイン大統領が空港で戦っていたような時。つまりイラク共和国軍があった時はまだよかったんです。軍服を彼らは着てるし、司令官もいたし、サッダームフセイン大統領という最高指揮官もいたわけですよ。

それがあっという間に負けてしまって、とって代わったのはテロリストですね。そしてアルカイーダも含めてたくさんのテロ組織がイラクの中に入ってきました。これ幸いと入ってきた。どうしてかサッダームフセインという怖い存在がいなくなったからです。

サッダームフセイン大統領は本当はイスラム原理主義が大嫌いで、彼は聖俗主義でしたからサッダームフセイン大統領がこうやってど〜んといる時はテロリストは入ってこれなかったんです本当は。

ところがアメリカがサッダームフセイン大統領を排除してしまったために、テロリストがあっという間に流れ込んできた。それが本当のアメリカの敵になったわけです。

そしてアルカイーダ。このアルカイーダ、アラビア語ですけど、これあえて英語に置き換えたら、これは“The network”「ザ・ネットワーク」という意味です。

例えばですよ、かつてのイスラム組織で例えばハマースというのは、まぁ文字をつなぎ合わせてるんですが、でもハマースというと「情熱」“passion”という意味もあります。

それからレバノンのヒズボンラーというのは、ヒズボンラーの「ラー」というのは「アラー」の「ラー」ですから、神の塔という意味があるんですね。

ところがこのアルカイーダはそういう理念を言ってるんじゃなくて、オンリーネットワークだよと言っているわけですよ。ネットワークと言っているだけ。その通りだから、実はオサマビンラーディンも含めて一人が最高指揮官じゃなくて、実はたくさんバラバラに、つまりインターネットの接続と同じような状態になっているわけです。つかみどころがないわけです。

従ってその僕と行動を共にしてくれたヒスウス軍曹を始めとするアメリカ部隊が目前、目にした敵というのは普通の市民と同じ格好をしててですよ。

そして武器も普段は隠し持っていて、そしてもう旗もなければ、ヘルメットを被っているわけじゃない。どこか司令部に立てこもるわけでもない。もうどれが敵かわからない。

そして例えばアメリカ軍は基本的に立派な装甲車や戦車で動くんですよね。それなのにアメリカの青年が何千人も死ぬって、よく考えたらおかしいでしょ?

例えばね、古い戦争を描いた映画ですとね、戦車が上から火炎瓶を投げ込まれたりしたら、逆に火で戦車がえらいことになるというシーンがやたら出てきますが、あーいう事があったからこそ、今の戦車や装甲車というのは外からの攻撃には実は相当強いです。

それなのにどうして何千人も死ぬかというとですよ。
例えば道路に、あくまでも一例として聞いてください。でも本当は実例ですけどね。

例えば傷ついた女性とか、それから酷いときには赤ちゃんを含む子どもとか、そういう人々が道路に置き去りになっていると。

そうするとアメリカ軍は戦争ばかりしている困った軍隊です。確かに世界を支配しようとしたり、困った軍隊ですけど、でもね気のいいアメリカの若者ってやっぱりいるんですよ。

ヘスウス軍曹のように本当に心が純なやつがいて、実は結構たくさんいてですよ。わざわざ自分を守ってくれる戦車とか装甲車から降りて、その子どもとか赤ちゃんとかそれから傷ついた女性を助け起こそうとしたら、その例えばうつ伏せになっていると、このお腹のところにIEDというんですが、ようするに手製爆弾をくくりつけてあって、動かした瞬間にそれが爆発して、これ当然助けに行くときに、周りに1ユニット最低でも6人ぐらいが警護しながら行きますから、全部ふっとんで、それでたくさんのアメリカの若者、兵士が亡くなっていったんですよ。

従って僕はこのヘスウス軍曹に、夜に言ったことあるんですけど、「君たちの先輩が僕たちの先輩と戦っていた時はまだ幸せだったんだね」と、「無残な第二次世界大戦だったけれども、硫黄島(いおうとう)の戦いも含め、本当に無残な肉弾戦もあったんだけれども、しかし相手がはっきりしていた」と、日本軍はちゃんと日本軍の制服を着て、日本軍のヘルメットを被り、旭日旗や日章旗があり、そして例えば硫黄島であれば栗林忠道陸軍中将のような司令官がちゃんといらっしゃった。

そういう時にはアメリカ軍は強かったし、今も強いんです。そういういわば正規戦だったら未だに世界で最も圧倒的に強い。

ところがそのイラクの現場で何が起きたかというと、最初は勝ったように見えたけど、その後テロリストに勝てなくてオバマ大統領がイラクから撤退するというのは簡単にいうと負けたんです。

アメリカ軍はベトナムで最初に負け、そして二度目の敗戦がこのイラク戦争であり、そして今三度目の敗戦をアフガニスタンでしようと、喫しようとしてるからオバマ大統領は人気が落ちてるわけです。

従って21世紀型の戦争、これ僕たちはテロという言葉だけで呼んできましたが、これ実は新しい型の戦争なんですよね。この戦争については実はアメリカ軍は力を発揮することが今後も出来ないんです。

イラクやアフガンだけではありません。
そしてこれは例えばICPM、大陸を超えて飛んでいく核爆弾を持ってようが、それから原子力潜水艦がどれほどいようが関係ないわけですよ。

こういう軍服を着てない敵にとっては、例えばイラクごと全部吹っ飛ばすなら別ですよ。そんなことできるはずがありませんから、実はアメリカ軍はすでに通用しなくなっているわけです。

そしてかつてアメリカ軍は日本軍と戦ったような古いタイプの戦争というのは起きる可能性はむしろどんどん小さくなっていって、こういう新しい型の戦争が実は世界の課題になっている。

この課題に立ち向かえないんですよ。そして実はこの現状を誰が見ていたかというと、皆さんイラク戦争に、フランス、ドイツは反対しましたね。ところが僕は実際にイラクに入りますと、フランス人、ドイツ人結構たくさんいました。これは民間人ではありません。これ全員情報機関の人間です。

戦争に反対しているから兵士は出さないけれども、しかし米軍がこのテロという、あるいはテロ戦という新しい戦争に通用するのかしないのか、それを見るためにフランスもドイツも人を送り込んでよーく調べていたんです。

日本は残念ながらそれは全く行われませんでした。

自衛官が、つまり反撃しちゃいけないという事で、人もいないような砂漠の真ん中にいて、そこから病院や学校に工事に行ってただけだったんですけど、フランスを始めとした強かなヨーロッパ諸国はこのアメリカの軍がもう通用しないという事をここで掴んだわけですね。

それが実はマーケットにも伝わっていって何が起きたかというと、ドルの値打ちが下がって行ったんです。

すなわち本当はアメリカは軍事力で支配しているというよりも、軍事力で裏打ちをされたドルによって世界を支配してきたんです。

従って皆さん1989年のベルリンの壁崩壊から始まって、その後2年後の91年にソ連邦が崩壊しましたね。しかし米ソ戦争というのは一回もやってませんね。

どうしてソ連が崩壊したかというと、アメリカの軍事力が裏打ちをしたドルの強さに、ソ連のルーブルなどは全く太刀打ちできなくなってそれでソ連は崩壊していったわけです。

という事は軍事力がもはや世界を支配できないということは、ドルも支配できないという事なんです。

それが決定的に現れたのが皆さん思い出してください。2008年9月15日のあのリーマンブラザースの破綻、リーマンショックなんです。

あれはリーマンブラザースという、まぁ背伸びをした金融投資会社が破綻をしたというだけじゃなくて、世界にパニックになりかねないような波が広がっていったというのは、実は今言ったようなドルの力の衰えがそこで決定的に明らかになったと。

軍事力の支えられたドルの力でいわば砂上の楼閣のように金融帝国を築いていたのが、気がついたらその中身、軍事力に支えられたドルという中身自体が腐って行ってたから、上からガラガラ崩れていったのがあのリーマンショックだったわけです。

そしてあの時に百年に一度の大不況になりそうだと言われて、それにならずに今のところはならずに止まりました。むしろアメリカの金融業界も復活かなりしてきてます。

しかしその復活、そしてその百年に一度の新たな世界恐慌にならずに防いだのが皆さんご承知の通り、中国ですよね。

このご質問EMMADOさんからはね、韓国の事も書いてありましたが、僕が番組で中国のことを強調したのはこれはっきり言って韓国経済ははっきり言って関係ありません。そうじゃなくて中国経済が世界のパニックをこれ客観的事実として救いました。

どうしてか? 中国の矛盾がむしろ救ったんです。

世界経済の一番大きな根っこの問題を一言でいうと、このドルの問題とあわせてですね。もう一つ供給過剰、ちょっと言葉難しいかもしれませんが、供給過剰、つまり物を作り過ぎてるわけです。いいものを作りすぎて需要、もうみんなもの足りてるところが多いから、作っても売れなくなった。

要は世界経済の根っこの問題は、一つはまぁ、あえていうとそれだけなんですよ。

それだけにこういう単純な事だけに非常に対処が難しい。という事は逆に、その物をこれからも買ってくれるところがもてはやされるわけですね。

そしてご承知の通り中国というのは、北京とか上海のような沿岸の大都市は相当恵まれた人が増えてきたけれども、内陸部は貧しい人が本当に多いですよね。もう何億人っているわけですね。

その方々は今後も物が欲しい。今、格差が酷いだけに余計伸びしろがあってですね、その残された需要、これは実はインドもそうなんですけれども、それが実は世界経済を救っているというのが現実なわけです。

従ってこの桜プロジェクトという番組で僕が申したのも民主党政権というのは、例えばイラクの現場を歩いたわけじゃないけれども、しかし若手議員も含めてですね、そういう世界の気配、あるいは潮流を感じてるから中国と仲良くすればいいんだと、アメリカと普天間で揉めたっていいんだと、アメリカとの国家の約束は本当は反米というほどの覚悟はないんですよ。

だからちょっとアメリカに非米風にみせてですよ、駐留なき安保も含めて、すると中国が大変喜んでくださるからという発想なんです。普天間問題も、本当に根っこのところはですね。

そして今日残った時間、もう時間少なくなってきましたが、でもこのEMMADOさんの質問が素晴らしいのはちゃんと2問目があって、さっきご紹介しました通り、アメリカと組むべきか、中国と組むべきかという前に、こういうアメリカの衰退が本当ならば日本の自立・独立のチャンスじゃないか、その通りですよ。

そしてこれはもうはっきり言うと、僕たちの国の小学生でもちゃんとわかりますよ。
ところがですよ、小学生でもわかることを政治家と官僚が残念ながらわからないのがこの国の実態だったんです。あるいは実態なんですよ。

これね、具体例言いますとね。

もっともっとずっと前のこと、つまりアメリカの衰退というような話をこんなにする前の段階。
つまり例えば、9.11同時多発テロがあって、その後、アメリカがイラク戦争、アフガンの攻撃から始まってイラクに入っていって、そして思ったほど進まないと、そういう段階。まだまだ初期の段階でですね、今言ったようなもうイラクから撤退しなきゃいけない。

そんなのまだ考えられないずっと初期の段階で、当時の防衛庁の幹部が僕に何を言ったかというと、「青山さんこれからやっぱり日中枢軸で行くべきじゃないか」って言ったわけですよ。

僕は結構信頼している当時の防衛庁の幹部ですが、これは自衛官じゃなくて内局のつまり、文民の幹部、ただし大幹部ですよ。しかも防衛政策に明るいのでとっても有名な人です。

この人が「日中枢軸で行くべきだ」と言ったんで、僕はもうこれも本当にのけぞってビックリしまして、「あなた何をおっしゃってるんですか?」と、「アメリカの衰えはおそらくもっとこれからさらにハッキリしていくでしょう」と、「しかしアメリカにくっついて行って、それがアメリカが衰えたから、今度は中国にくっつきましょう」ってご冗談でしょう? 

そうじゃなくて私たちはあの敗戦の後、いわば不当な扱いを受けてきたわけですけれども、それに対してちゃんと防衛も含めてですよ、もちろんアメリカと連携し、イギリスとも連携、要するに民主諸国との連携をもちろん続けるんですが、連携するという事と、従属するという事はもちろん違うから、これは自立した連携、つまり初めて本物の連携になる。対等という言葉は無理に使う必要はないんですよ。

一億二千万のこの国がですよ、三億人口を持つアメリカと別に同じ軍事力を持つ必要はないし、十四億にならんとする中国に、同じ軍事力を持つ必要はない。

身の丈にあった軍事力でいいんですが、だから対等、同じレベルという事を言うんじゃなくてですよ。その自立した連携というのがおのずから軍事力に差があって、国力に差があっても本当の意味での対等を招き寄せるわけですから。

その防衛庁幹部に「あなたのその発想は誰かにくっつき、誰かにくっつき、いつも自衛隊は誰かの補完勢力だと、今まで海上自衛隊がアメリカ海軍の第七艦隊に補完される事があったとしたら、今後はじゃあいつかは中国の艦隊の補完勢力になるんですか? そんな事、私たち国民は認めませんよ、というお話をしたんです。

ですからこのEMMADOというハンドルネームの方の問題意識は、実はプロである防衛庁の幹部よりも明らかに安全保障の根っこがわかってらっしゃると思うんですよ。

だから僕はいつも国民に信頼すると申してるんです。そしてこの防衛庁幹部が愚かだという話をしてるんじゃなくて、これは実は敗戦後の六十数年間の間に、思い込まされてきたことに乗っかって、いわばそこの既得権益にも乗っかって今まで政治をやってきたからこういうことになってるんで、政権交代の本来の意味はここにあるはずなんです。

だから政権交代したら外国人地方参政権をやるという話は本当はさかさまなんですよ。

そうじゃなくて、この祖国をまともに立て直すことができるようになる、それが本当の政権交代の意味のはずですから、私たちは夏の参議院選挙も含めてこういう事を僕たちが考えていきましょう。

そのことによって、この国はきっときっと自立への歩みが本当に始まります。

皆さん、今日も素晴らしい質問ありがとうございました。
はい今日はこれでお別れです。またお目にかかります。

次は第六回です。ありがとうございました。



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Link:

核保有を語る! 田母神俊雄
http://ochimusya.at.webry.info/201005/article_3.html

北朝鮮の工作員は2万人 青山繁晴
http://ochimusya.at.webry.info/201004/article_15.html

ウイグル暴動の真相 青山繁晴
http://ochimusya.at.webry.info/201004/article_14.html

青山繁晴が、答えて、答えて、答える!  
第1回〜第2回 スパイ防止法案について
http://ochimusya.at.webry.info/201004/article_4.html

報道されない事実 
[日本の大手マスコミは、中国・韓国・北朝鮮に不利な情報は報道しません]
http://ochimusya.at.webry.info/201004/article_5.html



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内 容 ニックネーム/日時
今一度「政官財」の一体化と「自立」を目指す、本当の日本人の為の政権を国民が意識して作り出す、やはり今残る数少ない日本を思う人達が声を上げて欲しいものです。

2010/05/05 09:52
最初から辺野古しかありませんでした。
社民党との連立維持のために、日米関係を悪化させ、沖縄の反日左翼を勢いづかせてしまいました。
ランクリ
coffee
2010/05/05 20:56



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