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zoom RSS 神様になった神風特攻隊員の帰郷

<<   作成日時 : 2016/10/04 01:01   >>

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戦時中、台湾で戦死し、神様として祀られている神風特攻隊員がいる。

以前、当ブログのエントリーでも紹介した「飛虎将軍廟」の杉浦茂峰少尉(当時・飛曹長)のことだ。

昨今、この飛虎将軍に関する続報が、保守ブログ「東アジア黙示録」にエントリーされているので、当ブログで紹介させていただくことにした。



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     “空の神兵”72年後の帰郷…零戦が刻んだ日台の航跡
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街を練り歩く神輿には軍刀を携えた日本兵が鎮座していた。地元の神様となって甦ったゼロ・ファイター。遠い歴史の中に眠れる英霊が“凱旋”した祖国で新しい物語を紡ぎ始めた。

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「いつも厳粛な表情の飛虎将軍が、今日は微笑んでいるようだ」

土地の神様を管理する男性は、そう語った。9月21日朝、霊廟に祀られる御神体は箱に移され、台湾国・高雄の空港から日本に向かった。中華航空は御神体の為に座席を用意したという。

「飛虎」とは戦闘機を意味し、「将軍」とは勇士を讃えるに尊称だ。御神体が冠るのは我が海軍の士官用軍帽。将軍はかつての海軍少尉、俗名を杉浦茂峰と云った。

▽日本に向け出発する御神体9月21日(産経)
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「70数年の時を超えて、杉浦茂峰氏が水戸に帰って参りました。皆様方には水戸人の心意気を示して、この里帰りを盛大に祝って頂きたく思う」

茨城・水戸市の高橋靖市長は、22日に開かれた式典でそう挨拶した。遥か南方で散華された若き皇軍兵士が、地元民の尊崇を集めて神様となり、故郷に帰ってきた…それは奇跡のような物語だ。

台湾国・台南市の聖廟から御神体を携えて来日したのは、代表の呉進池氏ら26人。市中での行事に先立ち、市長や県会議員らと共に偕楽園の茨城県護国神社に参拝し、慰霊祭が執り行われた。

▽茨城県護国神社の慰霊祭9月22日(水戸市HP)
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そして同日午後、御神体を納めた神輿の渡御が市内中心部で始まった。この日は朝から強い雨が降り続く空模様だったが、渡御が始まると小降りになったという。呉進池氏は、こう語る。

「降っていた雨は、里帰りできた杉浦少尉の嬉し涙。久しぶりに故郷を歩ける喜びで、笑顔になっていると思います」

▽水戸市街地の神輿渡御9月22日(茨城新聞)
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神輿は杉浦少尉の母校跡に建つ水戸芸術館を出発、生家周辺など所縁の場所を巡った。威勢の良い掛け声に包まれ、街を練り歩く光景は、さながら凱旋パレードのようでもあった。

【台湾沖航空戦の名もなき英雄】

その日、台南市の住民は壮絶なドッグファイトを目撃した。大空に舞う我が海軍の零戦三二型と米艦戦グラマンF6Fヘルキャット。零戦三二型を操っていたのが、杉浦茂峰少尉(当時・飛曹長)だった。

昭和19年10月12日早朝に起きた悲劇。杉浦機はヘルキャットの機銃を受けて尾翼付近から発火した。爆発の危険が迫る中、杉浦機は降下を続ける。緊急脱出するのは、今しかなかった。

▽唯一現存する零式戦闘機三二型(太刀洗記念館)
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しかし、進行方向には大きな集落があった。操縦桿を離せば、機体は集落に墜落し、家屋は焼き尽くされる…その時、煙を吹く零戦三二型は機首を上げ、集落を避ける進路を取った。

空中爆発の寸前、杉浦少尉は緊急脱出に成功。大空に落下傘の花が開いた。だが、ヘルキャットは無慈悲な機銃掃射を浴びせ、杉浦少尉は散華された。享年20。

▽杉浦茂峰帝国海軍少尉(水戸市所蔵)
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海軍飛行予科練への志願入隊から数年、大東亜戦争を戦い抜いた熟練パイロットの壮絶な最期だった。駆け付けた住民は、ブーツに記された「杉浦」の文字を発見。後に杉浦茂峰飛曹長と確認された。

杉浦少尉の最後の出撃となったのは、台湾沖航空戦だ。米海軍第3艦隊は述べ1000機近くを出撃させ、台湾の軍事・港湾施設を急襲。我が軍は基地航空隊が迎撃したが、甚大な被害を受けて終わった。

▽台湾沖航空戦の敵主力・米海軍第38任務部隊
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マリアナ沖海戦敗北・サイパン陥落で絶対国防圏の一角が崩され、南洋の戦局は急速に悪化していた。杉浦少尉散華の11日後にはレイテ沖海戦が始まり、我が聯合艦隊は事実上、壊滅する。

故郷の水戸で、他の戦没者と共に杉浦少尉の合同葬が営まれたのは、昭和20年6月。終戦間近の頃だった。時代が激動する中、英雄的な杉浦少尉の最期が人々の記憶から薄れることも止むを得なかった。

▽聖廟に展示される零戦のパネル(樂多日記)
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ところが、20数年の時を経てゼロ・ファイターは、神として復活を遂げる。

【パワフルな神様の降臨】

「白い帽子に、白い服を着た者が養殖池の周りを巡っている…」

杉浦少尉が散華された台南市の集落で、そうした夢を見る住民が相次いだ。また、ある人は実際に闇夜で見掛け、魚泥棒と勘違いして追いかけたこともあったという。終戦から何年も過ぎた頃の神秘譚だ。

怖れを抱いた住民は、地元で崇める道教の神様「保生大帝」に伺いを立てた。神託の結果は「戦時中に亡くなった兵士」と出た。そこで住民は、自らを犠牲にして集落を守った皇軍兵士を思い出した。

▽聖廟に奉納されたイラスト(樂多日記)
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集落には直上で繰り広げられた航空戦を目撃した者も多く残り、人から人へ親から子へと語り継がれていたに違いない。少尉の散華から27年後の1971年、降下地点に祠が建てられた。

飛虎将軍が伝説となり、深く崇拝されるようになったのは恐らく、その後のことだ。最初に建てられた祠は、敷地が4坪ほどの小さなものだったという。

▽71年に創建された祠(フォーカス台湾)
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それが’93年の再建では敷地50坪の壮麗な聖廟に変わった。霊験あらたかであることの証拠だ。東南アジアでは、素朴な精霊や外来神を祀る祠が大評判になって豪華なお堂に変わるケースが珍しくない。

朱色の屋根瓦に大理石の太い柱。全て敬虔な信者の奉献によるものだ。極彩色で華やかな装いは、シックな日本の寺社とは異なるが、祭壇の脇には青天白日満地紅旗と共に日の丸が掲揚されている。

▽祭壇に掲揚される日の丸(フォーカス台湾)
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そして聖廟では朝に「君が代」、夕に「海ゆかば」を奉納。参拝者が唱和する光景も見られるという。それが何十年もの間、台南の地で続けられてきたことに驚嘆する。

地元の小学校では「飛虎将軍物語」の絵本が教材として使われ、児童が「日本兵のみんなを思いやる心」を学んでいる。守り神と同時に、杉浦少尉は“郷里の偉人”でもあるのだ。

▽日本語の横断幕も掲げられる聖廟(水戸市HP)
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一方、本当の郷里では杉浦少尉は戦後長らく、逸話を知る人も僅かに埋もれていた。

【飛虎将軍が仰ぎ見た富士山】

飛虎将軍となった杉浦茂峰少尉は、保守言論界では決して“無名戦士”ではない。「日華(台)親善友好慰霊訪問団」などが交流を重ね、詳細な現地リポートも発表されている。

▽聖廟を参拝する日本人有志団体’11年(将軍縁起)
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また産経新聞の報道を受け、複数の老舗政治ブログが解説を交えて紹介したこともあった。それでも「飛虎将軍物語」が生まれ故郷をはじめ、広く日本国民に知られるまでには至らなかった。

「こんな立派な人が水戸の出身だなんて」

今回の里帰り実現に尽力した水戸市在住の藤田和久氏が、杉浦少尉のエピソードを知ったのは4年前だった。直後から藤田氏は少尉の足跡を追い、繰り返し台南市の現地も訪れた。

▽供物を捧げる地元住民'15年3月(産経)
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それを受けて水戸市も本格的に動き出す。台湾訪問団が結成され、今年2月、高橋市長が霊廟を参拝。御神体の里帰り実現に向け、大きく前進した。異例とも言えるダイナミックな都市外交である。

▽聖廟を参拝した高橋市長2月(市長ブログ)
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神様になった兵士を出身地が無視することこそ不自然だ。しかし我が国では、常に地方議会の代々木系売国奴が皇軍兵士の顕彰に反対する。連中は「日本軍=悪」という捏造設定の破綻を何よりも恐れるのだ。

そうした歪んだ実状を想定すると、水戸市の対応は堂々たるものだった。公式HPで杉浦少尉を紹介する他、生家跡に建つ県信組のビルに説明パネルを設置。御神体迎え入れの態勢を整えた。

▽生家跡のビルに設置されたパネル(水戸市HP)
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「今回、神様だけでなく私たち団体も招いて頂きました。様々なおもてなしに飛虎将軍のみならず私たちもとても感動しました」

来日した管理委員会の代表・呉進池氏も感慨深げな様子だった。里帰りを果たした御神体は台南市に戻り、再び聖廟に鎮座する。その前に少しだけ祖国の旅行を楽しんだ。

▽山頂が雲に包まれた富士山が見える(FB)
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伊豆のフェリー船上で撮影したというスナップ。駿河湾から望む富士山だ。生きて祖国に還ることの叶わなかった杉浦少尉…飛虎将軍の瞳には、どう映ったのだろうか?

遠い大戦の記憶を掘り起こした神様は、時代を超えて故郷の人々にも感動をもたらした。これからも新しい物語を紡ぎ出してゆくに違いない。聖廟で案内役を務める村人はかつて、こう力強く言った。

「杉浦少尉は命を賭け村を守った。今度は我々が神となった少尉を守る」


【side story】

ちなみに「空の神兵」とは、映画や軍歌で知られる通り、蘭印攻略戦で活躍した陸軍・海軍の落下傘部隊の愛称です。杉浦少尉の最期を知った際にふと頭に浮かんだもので、誤用を承知でサブタイに使いました。

戦後に現れた「白い服の人物」という逸話は報道ではカットされていたけれど、伝説誕生のキーかと。前に訪問したタイ北部クンユアムの親日博物館でも、近くで大きなホテルを経営する女性が「日本兵のお告げ」的なエピソードを持っていた。その土地の古老たちは、心優しく親切な日本の兵隊さんを懐かしく思っていたり…杉浦少尉の神秘譚の背景には、本当の皇軍兵士を知っている台湾南部の親日的な土壌があったと思います。

参照:H23年1月4日『世界で唯一の親日博物館…北部タイ英霊街道を辿る』


ソース: 東アジア黙示録
[“空の神兵”72年後の帰郷…零戦が刻んだ日台の航跡]
http://dogma.at.webry.info/201609/article_5.html


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Link:

台湾 飛虎将軍廟
http://ochimusya.at.webry.info/201311/article_11.html

高砂義勇隊を忘れるな!
http://ochimusya.at.webry.info/201310/article_18.html

日本人はとても素敵だった
http://ochimusya.at.webry.info/201309/article_17.html

台湾人と靖国神社
http://ochimusya.at.webry.info/200908/article_7.html

テーマ「台湾」のブログ記事
http://ochimusya.at.webry.info/theme/0d57b8711f.html

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