ウイグル暴動の真相

しばらく前に、青山繁晴著の『王道の日本 覇道の中国 火道の米国』を読み終えた。

この本の主な内容は、中国の世界制覇(侵略)の野望の前に、衰退するアメリカは覇権を中国に売り、そして中国に飲み込まれつつある日本の危機が書かれている。

さらに、この中では、2009年7月に発生した、新疆ウイグル自治区、ウルムチでのウイグル人弾圧・虐殺に関して、日本のマスコミが報道できなかった驚きの真相が書かれている。青山繁晴氏によれば、あまりに残虐な内容なのでテレビでの放送は見送られたとのことだ。

その一部を、下方に紹介したい。
(特に、オレンジ色の文字の箇所には、注視していただきたい。)



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引用: 『王道の日本 覇道の中国 火道の米国』 (P178 ~ P184)

この夜は、ウイグル人の彼の証言を取りあげることを提案した。提案しながら、受け容れられるかどうか、いつものように不安だったが、不退転でいくことは、あらかじめ決意していた。

するとディレクターから「そのウイグル人と今から、テレビカメラの前で電話をして、その中身を収録して放送できますか」という提案があった。願ってもない。しかし「彼」の承諾が必要だ。わたしは即座に携帯電話で彼に電話した。

名前を伏せること、声も放送では変えることなどを条件に、彼は快諾してくれた。

そこで別室に移り、テレビカメラの前でわたしが彼に電話をかけ直し、収録が始まった。画像は、電話を握りしめるわたしの顔だけだ。

あとで視ると、自分でも驚くほどに顔が苦しげに歪んでいった。あまりに無残な話だったからだ。それも初めて聴く話じゃない、何度も聴いているのに、わたしは、たとえば虐殺されたウイグル人がわずか17歳から20歳前後であることにも、初めて知る話のように悲しみと怒りがどっと込みあげた。 

(収録された電話) [Qとあるのは、わたしの質問、Aとあるのは彼の答えだ。]

Q 争乱の始まりは何だったのですか。
A 中国は世界ウイグル会議の扇動だと言っていますけど、客観的にみて、それは最初からあり得ない。中国はインターネットを規制していますから、ウイグルでは誰も、世界ウイグル会議のサイトをふだんから常に見られない。また世界ウイグル会議のメンバーは自治区に入れないから、扇動しようにもできないのです。ほんとうのきっかけは、ウイグル自治区で起きたことですらなくて、遠く、中国の広東省で起きたことです。そこの、おもちゃ工場です。
そこにはウイグル人の若い労働者が600人います。日本の新聞には出稼ぎと書いてあるけど、まったく違います。

中国政府が2000年から始めたのは、ウイグル自治区の農村部から大量の若い労働力を男女含めて中国の本土に計㈲的に、強制的に、沿海部の方に運行していって・・・・・。

Q 連行する? 実際に身柄を拘束して?
A 身柄拘束じゃなくて、行政の手段で、罰金とか、そういう形で。自分の故郷にいたら、年収の数倍の罰金をとるわけです。

まったく故郷から離れて、言葉もわからない、生活習慣も違う、その中国の本土に行って働かざるをえない。今回の事件は、そういう大プロジェクト、強制移住政策の中で起きた事件です。

中国政府に強制連行されたウイグル人の男女が働く玩具工場があるんですね、広東省詔関市に。年齢は、中学を卒業した17歳から20代前半まで。ほとんどが10代ですよ。

この工場はですね、従業員8000人くらいの規模の大工場で、ウイグル人は男女600人くらいで一割の60人くらいが女性。女性は少ない。そこで、(2009年)6月26日の未明に、ちょうど深夜労働の終わった、200入のウイグル人労働者が、工場の敷地内にある宿舎に帰る途中にですね、6000人ぐらいの、いろんな凶器を待った中国人労働者が襲いかかったんです。手に、棒とか鉄パイプとか中華包丁とか、いろんな凶器を持って、一斉に。

Q 200人のウイグル人に対して6000人の漢人が襲いかかった? 物凄い数ですよね?
A ウイグル人は何も持っていない、素手なんです。仕事帰りですから。まったくね、逃げ回るねずみを追いかけて、ぶっころすような感じで、ウイグル人が一人一人殴られて、死ぬまで殴られていくわけですね。二、三時間読いたらしい。そのあいだ警察は誰も出てこなかった。

最後にもう、200人が全部倒されたあとに、やっと警察が出てきたんだけど、私もユーチューブでアップされている映像を見まして、倒れたウイグル人を誰も手当てしようとしないんですよ。血だらけで倒れたままで。倒れたウイグル人に対して、中国人はまだ殴っているわけですよ。

Q その映像は誰が撮った映像?・ ウイグル人がアップした?
A いや、中国人が撮った。

Q 襲った側か、はっきり言うと、自分たちを誇る意味で・・・・・。
A そう、自分で襲ったあと、血だらけのウイグル人をアップで撮っているわけですね。その夜、その場で、10人くらいのウイグル人の女性が中国人に集団レイプされて、そのうち二人が、頭を切られて、頭、切り取って。

Q え?
A 木にぶらさげた。工場の敷地の木に髪の毛でぶら下げた。ウイグル人女性の髪の毛は長いから。

わたしは絶句した。この最後の証言は、放送できない。この電話は40分以上、続いた。彼の証言をまとめると、こういう経緯になる。

まず、おもちや工場から解雇された漢人が、インターネットと携帯電話を使って「ウイグル人の労働者が漢人従業員の女性をレイプした」というデマを流しか。そのデマを信じた漢人が、集団で武器を用意して襲撃したのだが、そのデマをたやすく信じ、昂奮し、襲ったのには背景があった。

もともと若いウイグル人を中国の内陸部に強制移住させ、そのあとに漢人をウイグル自治区に入れる政策を行なってきたが、2001年の9.11同時多発テロのあとに、中国政府がウイグル民族を、イスラーム教徒だからという理由でテロリストとして大々的に国内で宣伝した。

彼は「アメリカもこれに、同調した。そのために中国の若い人たちの心が変色して、ウイグル人に対して、考えられないほどの憎しみを持っていった」と表現した。

(収録された電話)

Q それはふつうの政府による宣伝だけじゃなくて、教育でも行なわれていた?
A その通りです。教育、マスコミの宣伝で、あらゆるところで、ウイグル人は悪い、ウイグル人は中国を分裂させると、この民族を何とか始末しなければ、安定はないと。そういう宣伝を中国はここ数年のあいだに国民の間に浸透させた。それが今度、裏目にでたわけです。

彼の証言は、諸国のインテリジェンス(情報)による中国の少数民族、とくにイスラーム教徒、チベット仏教徒への施策と一致している。

それに日本国民にとって衝撃なのは「工場から解雇された漢人」が発端になっていることだ。あの毒ギョウザ事件と根が同じなのだ。わたしは当然のこととして、彼がどこの誰から証言を得たのかを確かめた。彼は公平なひとであるが、証言はあまりに重大だ。

すると、たとえば、この襲われた200人のうち、わずかに10人前後が足が速くて逃げ出し、そのうちのひとりが彼の直接の知人で、電話で現場のようすを聴いたと分かった。 この逃げた知人も、額を割られて、7針縫ったそうだ。

(収録された電話)

A その逃げた、わずかなひとたちが、白分かちが襲われたことを、親戚とかにすぐ携帯で電話するわけですね。それはあっと言う間にウイグル全土に伝わるわけ。

今、ネットの時代だから。それで、新疆大学のウイグル人学生たちが七月五日、1000人くらいのデモをした。まったくの非武装で。彼らはエリートだから。で、このデモに一般のひとたちも入って、3000人規模になったらしい。

そこへ、中国の人民武警(武装警察)、特警(特殊警察)、それに軍のテロ部隊も出て、「デモをやめなさい、帰りなさい」と止めたけど、デモ隊は前進するわけですね。そして人民広場に入ろうとした。

そしたら、人民広場に入れさせたら駄目だという指令が出たのか、威嚇射撃じゃなくて、水平に射撃した。それだけ、過剰に反応したんですね。

警察までウイグル人はテロリストだと思い込んでる。軍のテロ部隊まで出たから、過剰に反応して一方的に発砲した。そこで400人以上が殺された。

その後に、みんな逃げたあとに、中国側はデモ隊が悪いということをでっち上げるために、政府側の人たちが、道端にある車を倒したりとか、タイヤを道のど真ん中に集めて、そこにガソリンをまいて、タイヤを燃やすとかね、そういう風にして、テレビに撮らせるわけですよ。演出ですね。デモやった人は、こういう暴動を起こしたと、平和的なデモを暴動のように見せかける。世界に。それは、中国の常套手段ですよ。

Q ウイグル自治区でよくあった?
A よくあった。いつもデモは平和だけど、一方的に人を逮捕したり、殺したあとに、彼らの側から周りの店を壊したり焼いたりして、テレビや映像にとって、国際的な発表をするわけ。

Q さっきおっしゃった政府の側の人というのは、一般市民を装っているわけですか?
A そう、ウイグル人の市民を装っているわけ。
そして彼は、こうした常套手段もすべて、いねばツヶを払う時期が来た、だからこそ胡錦濤国家主席は、ウイグルで争乱が発生するとすぐにサミットを投げ出して帰国したのだと語った。

これは全体像をよく掴んでいる見方だと思う。
ウイグル人は、中国の「同化政策」という名の民族縮小計画もあって、わずかに900万人以下しかいない。漢人はコー億人を超えている。ウイグル人が、仏さまの国のチペット人とは異なり、イスラーム教徒としてジハード(聖戦)を戦うことを知っていても、本来は敵にならない。

敵は、漢人のなかにいるのだ。中国共産党とその政府が育ててしまった憎悪に染まった漢人が、反日であれ、反イスラーム、反ウイグル、反チベットであれ、そうした憎悪を口実に中国共産党の支配に刃向かうことをこそ、胡綿濤主席は怖れて、警戒して、中国に帰り、弾圧の指揮を執った。


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