欧米が驚いた幕末日本の技術力

前回の記事、「白人の侵略から免れた日本」では、16世紀にポルトガルとスペインが来日した際の日本の対応であった。

今回は、ペリー来航時の幕末日本の技術力について、再び清水馨八郎著の『侵略の世界史』から当時の西洋列強の反応を紹介しよう。


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              侵略の世界史 (P238 ~ P239)
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欧米が驚いた幕末日本の技術力

洋学の普及で、幕末の頃には、識者の中には佐久間象山、青木昆陽のように西洋事情に通ずる学者が輩出していた。

江川太郎左衛門の韮山(静岡県伊豆)の反射炉から、鉄、さらに大砲鋳造の技術も十分修得していた。

薩英、下関戦争はその力試しでもあった。しかし敗北し、列強の近代軍と兵器の強さを肌身で実感し、彼らの力の秘密を先取りして、早急に対策を立てねば日本は危ないことに気がついた。

勝った列強側も、日本の火器による抵抗の激しさに、日本は他のアジア諸民族と同じように、野蛮人と見てはならない、見下してはならぬ、手ごわい相手だと警戒するようになった。

このことは日本が唯一植民地にならなかった原因でもある。

ペリーが浦賀に来航した時、彼はさっそく江戸湾の測量を始めてみた。

ペリーは、すでに伊能忠敬が作成し、シーボルトによってひそかに西洋に持ち出されていた日本地図を持っていたので、測量結果と比較してみて、その正確さに驚いた。

野蛮な国だと思っていた日本という国は、恐るべき技術を持った国だと認識して、ペリーは江戸湾の測量を中止して直ちに琉球に引き揚げていった。

以上の例から、列強が日本は侮れない国だと、一目おいていたことがわかり、さらに明治維新の近代化の原動力が、江戸時代に培われていたことを知ることができる。

ヨーロッパ列強の強さの秘密は、富国強兵である。

西洋の富国は産業革命以来の商工業の発達にあるとみて、日本も殖産興業策にはげむことになる。

その富を利用し、徴兵制と兵器の充実で、強兵を養い軍車力を蓄えることが急務であった。

さらに国民の質を高めるために学制改革を急ぎ、初等教育を義務化した。また国の財政を豊かにする地租改正も実施した。

この徴兵義務、教育義務、租税義務の三つは、明治維新の三大改革、三大義務といわれる。

江戸時代の身分制である土農工商を逆転させて、商工農士の順に力点をかえた。

つまり商工業を盛んにして国を富ませ、農士は徴兵によって強兵に育てる。

これは上下の身分制でなく、国家の当面の役割分担にすぎない。
 
明治元年の天皇の五箇条の御誓文の一つ、「官武一途庶民に至る迄、各々志を逐げ、人心をして倦まざらしめんことを要す」の見事な実践であった。



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Link:

民族を滅ぼすには歴史を抹殺せよ
http://ochimusya.at.webry.info/201005/article_8.html

欧米が驚いた幕末日本の技術力 清水馨八郎著『侵略の世界史』
http://ochimusya.at.webry.info/201005/article_2.html

白人の侵略から免れた日本 清水馨八郎著『侵略の世界史』
http://ochimusya.at.webry.info/201005/article_1.html

歴史は勝者によって作られる 清水馨八郎著『侵略の世界史』
http://ochimusya.at.webry.info/201004/article_18.html

原爆より被害甚大な自虐史観 清水馨八郎著『侵略の世界史』
http://ochimusya.at.webry.info/201004/article_17.html

勝者の論理を押しつけられた歴史 清水馨八郎著『侵略の世界史』
http://ochimusya.at.webry.info/201004/article_16.html

マッカーサーの遅すぎた悔恨 清水馨八郎著『侵略の世界史』
http://ochimusya.at.webry.info/200910/article_21.html

捏造された南京大虐殺 清水馨八郎著『侵略の世界史』
http://ochimusya.at.webry.info/200910/article_24.html


 
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