軍事情勢レポート5 第二部 韓国の軍事力

『中華人民共和国の野望と日本の未来』と題した、黒井氏による最新レポートの第5弾、第二部です。



ソース: 戦後レジーム脱却サポーターズ
『中華人民共和国の野望と日本の未来』
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『中華人民共和国の野望と日本の未来』      (軍事研究家 / 黒井執斗)

第二部

さて、それでは韓国の軍事力を検討してみましょう。

前述したとおり、韓国と北朝鮮は未だに朝鮮戦争の休戦状態であり、いつ戦闘が再開するかわからない準戦時下にあります。そしてこれも既述のように、北朝鮮の空軍力と海軍力は極めて貧弱です。つまり、韓国が最も重視しなければならないのは陸軍力となり、空海軍力は程々で良いことになります。

ところが、韓国軍の軍備はその論理に従っていません。

韓国空軍はアメリカから購入したF-15Kを40機(一機墜落で残39機)、KF-16を170機保有しています。ちなみに、本来の命名則に従えばKF-16はF-16Kとなるはずですが、韓国を示すKを頭に持ってくることに固執し、変更無くばキャンセルするとまで言いだし、無理矢理名前を変えさせています。私にはよく理解できませんが、それによって自尊心が満足するとのこと。

これら第四世代戦闘機210機だけでも対北朝鮮としては圧倒的な戦力であり、いわゆるオーバーキルの状態です。にもかかわらず、第五世代ステルス戦闘機F-35を60機購入する計画が進んでいます。これも何を考えているのかわかりませんが、要するに日本が買うから自国も買わなければ気が済まない、という事なのでしょう。

ちなみに、日本のF-35購入予定数は42機です。韓国はお金持ちで実に羨ましい限りです。

次に海軍ですが、対北朝鮮にはオーバースペックなイージス艦を3隻保有しており、更にあと3隻の追加調達が計画されています。全く無駄なお金の使い方ですが、これは今現在日本が保有するイージス艦が計6隻であり、対等でなければ気が済まない為だと思われます。

これら3隻は戦術情報処理装置AWS Mk.7、すなわちアメリカのイージスシステムを搭載しています。ただし、対潜システムは売却の許可が出ず、別途フランスから購入したものが装備されています。アメリカ製イージスシステムを搭載しているという事は、計90隻もの米イージス艦とデータリンクで情報共有が出来ますが、同盟国として信用出来ない可能性があるとして米側とのデータリンクが切られたとの情報もあります。

そして韓国のイージス艦は机上のスペックだけで比較すれば、単艦としては世界最強でしょう。しかし、実際は詰め込めるだけ詰め込んだ重武装によって艦の重心が上がって復元性が悪化し、波高3mで真っ直ぐ進めず蛇行する始末であり、外洋どころか荒れた日本海でも転覆の恐れさえあるでしょう。まあ、黄海の沿岸周辺をウロウロしている分には問題ありません。

また、ヘリ空母型の船体を持つ強襲揚陸艦を1隻保有していますが、これは全長199m、満載排水量18800トンであり、韓国にとっては大型艦です。艦名は竹島の韓国名である「独島(ドクト)」と名付けられており、極めて挑発的です。

この艦は致命的な設計上の欠陥があり、レーダー波が甲板に反射する事により、レーダーモニターにありもしない物体が表示されてしまいます。何度も改修が試みられましたが、結局解決されないまま運用に至っています。

そしてヘリコプターを10機搭載して運用出来る仕様にはなっていますが、購入予算が尽きた為に艦載ヘリは未搭載です。韓国が現有しているヘリは防塩処理がされていない為、残念ながら艦上では運用できません。軽空母の形をしていながら、固定翼機もヘリも運用していない情けない状態です。

そして明らかな欠点としては速力が23ノットと遅いことですが、揚陸部隊として兵員700名と戦車10両を積載可能です。このような艦が対北朝鮮に必要とは思えませんから、これもまた日本を仮想敵国とした見栄っ張り装備に分類していいでしょう。

独島といえば、4月26日にソウルにて、アメリカ第七艦隊と韓国海軍の音楽隊が合同音楽祭を開催する事になっていました。その音楽祭で演奏する予定の曲目が「独島はわが領土」という曲であり、両国の音楽隊が一緒に演奏する計画でした。

実にくだらない陰湿な仕掛けですが、前日にそれに気づいたアメリカ側が演奏できないと通告しました。理由は「曲の意味を良く知らなかった」とのこと。もし最後までアメリカが気づかず一緒に演奏していれば、「アメリカが独島をわが領土だと認めた」などと大きく報道するつもりだったのでしょう。

結局のところ、北も南も手段が違うだけで目的は同じなのです。それは国内の諸問題を外部に転嫁し、政治の問題を外敵を作って逸らし、海外から譲歩と支援を引き出す。その為に核ミサイルという恐喝手段を使うか、歴史の捏造手段を使うかだけの違いです。

2012年(平成24年)には韓国近海において、日本、アメリカ、オーストラリア、韓国の海軍が合同演習を実施しました。

一日の演習を終えると一旦港に入って停泊、翌日の訓練に備えるのですが、海自護衛艦にだけは入港許可が出ませんでした。仕方なく海自護衛艦は沖合に残って投錨したのですが、実に陰湿であからさまな嫌がらせです。多国間合同演習ホスト国の行為とは信じられません。

そして最も肝心な陸軍を含む独自装備ですが、これは酷い有様です。空軍と海軍に不要な大金を注ぎ込んでいるのですから、GDPが日本の約1/5の韓国の財布は空っぽです。

予算を議会に通す際、「日本が採用する最新兵器と同等以上でなければ許されない」事もあり、国産兵器の机上スペックは常に一級品ですが、予算は他国同等品の数分の一というバーゲンプライスです。

勿論そんな都合のいい兵器が開発できる筈は無く、戦車はエンジンやトランスミッションが大破して動かなくなり開発が頓挫、速射性能が自慢のはずの自走砲は毎分1発しか撃てない事実が発覚し、水陸両用戦闘車両は水に沈み、ヘリ空母に搭載された近接防御用全自動バルカン砲(CIWS)は自艦甲板上の艦載ヘリを自動攻撃する事が判明する始末です。

韓国を旅行された方ならご存じかと思いますが、東南アジアの発展途上国等にありがちな、首都一極集中の構造です。そして首都ソウルは38度線から約50kmに位置し、北朝鮮が国境線沿いに多数配備している迫撃砲の射程圏内となります。

つまり、高価なミサイルを使って攻撃しなくとも、遙かにコストの低い砲弾の雨を降らせることにより、たちまちソウルを火の海に出来るわけです。

よって首都をもっと南へ遷都するか、ミサイルだけでなく砲弾の迎撃も考慮したイスラエルのアイアンドームのような防御システムが必要となります。

しかし、そのどちらも全く考慮していないようです。

更には海外から調達した戦闘機や潜水艦等の整備がまともに出来ず、いわゆる二個一整備と呼ばれる共食いによって稼働率は下がる一方であり、1機125億円で買ったばかりのF-15Kは基地内を地上滑走移動中にマンホールの蓋が抜けて右主脚が落ち、右主翼が大破。自国では修理出来ず米ボーイングに送られるという珍事まで発生しています。

そしてドイツから購入した潜水艦をコピーする為に分解したところ、元通りに組み立てられなくなってしまうという技術力の高さです。更にはそのドイツ製潜水艦の2倍の排水量を持つ「自称国産潜水艦」を作って海外に売却する計画ですが、潜水艦の技術的ノウハウや製造技術は極めて高度なものであり、そう簡単にコピーはできませんし、ましてや2倍の排水量となると同一船体構造では無理がありすぎます。

失敗すると考えて間違いありません。

上記のように、主敵であるはずの北朝鮮対応を差し置いて不要な装備を拡充している韓国の最大仮想敵国は日本なのでしょう。

そして韓国軍の有事指揮権は在韓米軍にあり、米軍の指示無くしての作戦行動は取れません。この有事指揮権は2015年(平成27年)に韓国軍に返還される予定になっており、少なくともそれまでは勝手な行動は出来ないわけです。

それを無視して日本との全面交戦状態に至るケースをシミュレートすれば、空の戦いにおいては空中警戒管制機(AWACS)を保有・運用する日本が圧倒的に有利であり、日本海の制空権は空自のF-15Jが確保するでしょう。

エアカバーのない状況で韓国イージスが出てきても、F-2戦闘攻撃機の編隊による対艦ミサイル飽和攻撃により、同時迎撃処理能力の限界を超えた韓国イージスは撃沈されると予想されます。また、韓国の対潜哨戒能力は極めて低く、潜水艦による魚雷攻撃も大いに有効でしょう。

そしてこれは独島級強襲揚陸艦が出張ってきても同じ事であり、対艦ミサイル攻撃や魚雷攻撃によって700名の上陸部隊と共に海の藻屑となるでしょう。そもそも日本に勝る規模の陸軍を送り込むことが不可能なわけですから、韓国もまた日本にとっての最大仮想敵国にはならないと結論づけられます。

ただ、韓国は日本が保有していない巡航ミサイルを運用しており、これはロシア製ミサイルの違法コピーだとされています。射程距離1000kmのタイプは東京を射程圏内に収め、1500kmのタイプは中国の東部と、ほぼ日本全土を射程に収めます。

これに関しては要注意ですが、亜音速ミサイルですから迎撃は難しくありません。これに対する態勢を整えておく必要があるでしょう。

実際のところは、竹島を巡る偶発的な局地戦の可能性はゼロではありませんが、韓国が日本に対して全面戦争を仕掛けることは不可能です。もしそんな行動に出れば、そのタイミングに乗じて北朝鮮が戦端を開くでしょう。

そして韓国は石油の精製能力が不足しており、日本から軽油やガソリンを輸入しています。これが途絶えるとなると、シェアは低いまでも影響が出るでしょう。

他国からの輸入に切り替えようにも、韓国国内の規格をクリアする低硫黄分の燃料を精製できるのはアジアでは日本のみです。

日本から軽油を買って韓国へ運ぶわけですから、当然ながら販売価格には輸送費が上乗せされます。それを少しでも安くしようと、距離的に近い九州で買い付けた事がありましたが、韓国と九州では冬の厳しさが全く違います。

つまり、九州では凍結防止対策をした「寒冷地軽油」は売られていないのです。結果どうなったかはおわかりになると思います。

そして決定打は、韓国が工業用ガスの殆どを日本からの輸入に頼っている事です。

これが滞れば、国策企業のサムスンを筆頭とする半導体業界が壊滅的打撃を受け、韓国経済は崩壊することになります。

中国がロシアに対して強硬に出られないのも、天然ガスの多くをロシアからの輸入に頼っている為であり、パイプラインを閉鎖されてしまえば、不足分の穴埋めの出来る輸出国は存在せず、中国は干上がってしまいます。

やはり、これらの事例ように、貿易の力が軍事力に勝るケースも多くあると言えます。

ここまでの検討において、どの国も仮想敵国ではあるものの、近未来において日本の存亡に関わる程のケースはありませんでした。よって本稿では中国を最大仮想敵国と規定します。

「敵を知り己を知れば百戦殆うからず」の「敵」は中国です。 ≪つづく≫


軍事情勢レポート5 第一部 中共の野望
http://ochimusya.at.webry.info/201305/article_8.html

軍事情勢レポート5 第三部 中共の侵略の歴史
http://ochimusya.at.webry.info/201306/article_1.html

軍事情勢レポート5 第四部 中共海軍の軍事力
http://ochimusya.at.webry.info/201306/article_2.html


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Link:

対中包囲網構築への道
http://ochimusya.at.webry.info/201305/article_1.html

軍事情勢レポート4 空軍力~防衛産業~朝鮮半島
http://ochimusya.at.webry.info/201305/article_2.html

軍事情勢レポート3 核の拡散と日本の決断
http://ochimusya.at.webry.info/201303/article_5.html

軍事情勢レポート2 開戦前夜は近し
http://ochimusya.at.webry.info/201302/article_9.html

軍事情勢レポート1 牙を剥く中国と暴走する北朝鮮
http://ochimusya.at.webry.info/201302/article_1.html

世界平和に貢献する日本の核武装
http://ochimusya.at.webry.info/201206/article_13.html

戦争の大義とは何か Part1
http://ochimusya.at.webry.info/201209/article_2.html

戦争の大義とは何か Part2
http://ochimusya.at.webry.info/201209/article_3.html

国防アレルギーは滅亡への道 Part1
http://ochimusya.at.webry.info/201107/article_11.html

国防アレルギーは滅亡への道 Part2
http://ochimusya.at.webry.info/201108/article_1.html

テーマ「日本人が知らない シリーズ」のブログ記事
http://ochimusya.at.webry.info/theme/57295fd580.html



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